漢詩のこころを求めて

T.T(北入曽・S43法卒)

老人の楽しみがなかなか見つからない。
孤独と孤立感がじんと迫ってきます。時間の流れも速いのです。
こんな時 何か悠久の気分、空間時間を求めているのです。

ひとりで何人にも迷惑かけないもの、行動はと思いめぐらして ここ数年は NHKの漢詩の番組を聞いています。土曜日夕8時半からです。

大陸特有の 悠久の気分を 歌っています。諦観を含んだあきらめの境地は 科挙試験に合格しても、合格しなくても一様に胸に迫ってくるのです。官吏になっても都から遠くに飛ばされて なれない土地で辛酸をなめる構図が ありありと歌われているのです。

こんな時 漢詩の世界に逃避して 哀感を歌っているのです。
東洋人の特質かもしれません。西洋人にはあまりみかけません。
自然のこと 世の中の雑事に妥協して生きていくのが知恵なのかもしれません。(私見です。)

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