さつまの思い出

T.T(北入曽・S43法卒)

 現今のTVで小江戸川越のいも屋が30店もあるのだとか、さらに別のTVでは、あのなんでも店のドンキで一番の売り上げがさつまだとか。

 さつまには子供のころのおもいでがある。このあたりは田んぼがなく畑が広がっていましたので、麦やイモ類そしてお茶などが主作物でした。こどものころは畑の手伝いに駆り出され、いも堀をしました。軍手などはしていなく、素手でイモの畝を堀り取り出すのです。最近は幼稚園児が掘っているのがニュースで報じられているのが見ますが2株3株でお終いですが、農家の掘る量は、もっともっとおおいのです。さつまのでんぷんが手についてそこに土がついて、手が斑点で真っ黒になってしまい、いつまでもはずかしい手でした。

 乾燥いもも作りました。いもをふかし平たくそいで乾燥したものです。
冬の備蓄食だったのかなと思っています。今はスーパーで茨城や、千葉産を見かけるくらいです。完全に商品化されています。
 駅前の農協がでんぷん工場を稼働させていて、そこででんぷんを作っていたこともかすかに覚えています。
 いろいろな子供のころの思い出が、さつまのみのる秋になると思い出されるのです。

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