新潟を訪ねて

T.T(北入曽・S43法卒)

 十月末のある日家族で新潟を訪れた。大宮から新幹線で燕三条下車、駅構内には大きな銀色のナイフとフオークのオブジェが飾られています。駅に隣接するレンタカー事務所で車 を借りて弥彦神社を訪ねた。大層な社殿でうっそうとした森に囲まれている。参道の両側は菊花展が開かれており、数百鉢の丁寧に仕立てられた花々が展示されています。群馬や栃木の人の鉢も並んでいます。大人 に混じり子供の鉢も並んでいます。相当な余裕がないと菊の仕立てなど 出来ませんから趣味としては最高なのかなとも思ったのです。弥彦神社は開運スポットということで参拝者や外国の観光客もたくさんきています。

  実は、燕は五十数年前の思い出の地です。何度も訪れていたのです。当時、米国カリフォルニア州オークランドの食器輸入業者の東京支店で働いていました。食卓用の食器で金 属部品で燕の製造業者と取引があり、アセンブルして組み立てていました。しかも米国行きの船便に間に合わせたりしなければならなくなる場合が時たま起こり、納入期限が間に合わなくなり、督促し、現物を出来たそばから受け取り東京に運んでいたのです。後日この会社は今どうなったのかネットで調べてみましたら(社名兼芝)盛況のようです。弥彦神社から車で一時間半、越後平野を走りました。行けども行けども、相当な広い平野です。刈り取りは 終わっていました。

 月岡温泉の泉慶につき、ひと風呂浴びました。実は十月初め、庭仕事で脚立から落ち、左わき腹を痛め、整骨院に通い電気を流してもらいやっと回復してきたところなのです。 温泉で幾らか体を治してみたかったのです。実はこの宿は数年前に脱衣所で入間白門会の栗原さんと偶然会ったところなのです。そんなことを思い出しながら湯船につかりました。 畑の中の大層構えが立派な温泉場です。夕食は普段は小食なのですが、これでもかこれでもかと料理が出てき、満腹で夕食を終えました。次の日は新潟港に行ったことがなかったので、行きました。佐渡に行く桟橋を見て、新潟駅に行き車を返却してから駅弁を車中で食べ、無事大宮駅 に帰ってきました。

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